たたかうアーティスト
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池田龍雄とは?
池田 龍雄(いけだ・たつお)
1928年(昭和3年)8月15日~2020年(令和2年)11月30日
現在の佐賀県伊万里市二里町に生まれる。15歳で海軍航空隊に入隊、2年後特攻隊員となるが生きて終戦を迎えた。教師を志すもGHQの通達により道を閉ざされたのち、1948年に画家を目指し上京。岡本太郎や花田清輝と知り合ってアヴァンギャルド芸術運動に参加、絵画のみならず文学、音楽、映画等の表現者たちと交流しながら自身の表現を追求していった。1950年代には、社会の矛盾や不条理を鋭く、力強いユーモアを交えて描き出す「ルポルタージュ絵画」等のペン画シリーズ等で脚光を浴びたが、やがて、より人間や社会の内奥へ視線を向けるようになり、生命や宇宙、物理学的なイメージを取り入れた神秘的な作風へと変選していった。また、絵画に限らず、廃材等を自由に組み合わせたオブジェ(立体作品)やパフォーマンスも手掛けており、その作風は実に多様で幅広い。また、絵本の挿絵画家としても活躍し、楽しく優しいタッチの挿絵を多数描いている。
1928年
佐賀県伊万里市二里町生まれ
1945年
海軍航空隊の特攻隊に編成されるが、出撃寸前に終戦を迎える。
1948年
多摩造形芸術専門学校(現在の多摩美術大学)に入学
岡本太郎(画家)、花田清輝(評論家)、安部公房(小説家)らと知り合い、より新しく新鮮な美を求めてアヴァンギャルド(前衛)芸術に目覚める。
1949年
「第2回読売アンデパンダン展」に出品。以降、同展をはじめさまざまな展覧会に出品。
1954年には東京で初個展を開催(養清堂画廊)。以来多数の個展をひらく。
1953年~1956年
朝鮮戦争下、米軍基地問題や核実験への批判を込めたペン画《怒りの海》《犠牲者》などを描く。
社会問題を鋭く追及した作品として、注目される。
1957年~
ユーモアをまじえながら、人間の心の奥をのぞき込むような不思議なペン画《化物の系譜》《百仮面》《玩具世界》シリーズ等を次々に制作。
この頃から児童書のカット、絵本の挿絵を手がけるようになる。
1965年
「ないたあかおに」(偕成社)の挿絵を描く。多くの人に親しまれ、現在も販売が続いている。
1973年~1988年
宇宙と生命のイメージを追求した、神秘的な絵《ブラフマン》シリーズを、15年に渡り描き続ける。
1990年~
流木や機械部品など、拾ったごみや廃材などを組み合わせた「オブジェ」(立体作品)の制作をはじめる。
2020年
11月30日永眠 享年92歳